色鉛筆と廻る日々

色鉛筆画とその時かきたい事をかいていくよ

『阪急電車』を読みました

雨の日は本を読みたくなります。雨音しか聞こえない静かな部屋で本を読むのが好きです。


そんな雨の日に読んでよかった!
有川浩さんの『阪急電車』です。


この電車を舞台に恋あり、復讐あり、人情話あり、と様々な人間模様が繰り広げられます。オムニバス形式なので一話ごとに主人公が違います。前の話の主人公が脇役として出て来たり同じ場面に遭遇していても受け取り方がそれぞれ違ったりするので面白いです。


この本は258ページしか無いんですが登場人物が沢山います。
・仕事が出来るサッパリ形美人の翔子
・読書と酒を愛するロングヘアのユキ
・彼氏からDVを受けているミサ
・ママ友付き合いに悩む主婦康江
・一風変わったおばあちゃん時江と孫の亜美
・土手に生えているワラビの採取方法を真剣に考えるごんちゃん


まだまだ他にも魅力的な登場人物がいます。私は映画の方を先に見ていたので内容は知っていたのですが映画には出てこないエピソードが結構あったので読んでいて楽しかったです。


さすが人気作家の有川浩さん、お話の展開も上手いし電車を舞台にした恋愛模様は可愛かったです。実際にある駅が出てくるのもいいですね。『阪急電車』を読みながら阪急電車に乗って小林駅で降りる、そんな休日も楽しいかもしれません。

作中の小林駅の描写がとても良かったので実際にどんな感じなのか見てみたくなりました。そんなに居心地の良い駅なのかな?


そんな阪急電車を読み終わって印象に残った話は
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ワラビの話はほのぼのエピソードでした。「ごんちゃん、なんでそこまでワラビが採りたいの?ワラビってそんなにおいしいの?」読んでいる私の頭の中もワラビだらけになりましたよ。


もう一つの白いドレスの話は辛かったなー。淡々と書かれている分翔子さんの辛さが伝わるし自分だったら耐えられないと思う。酷い裏切りだもの。そりゃあんなこともしてしまうでしょ!


でもね、第三者としてその場に居合わせたら「この人達の間で何があったんだろう!」ってワクワクしちゃうんだろうな。下世話な私。


友達になりたいな、と思える人が沢山出て来る素敵な小説でした。