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色鉛筆と廻る日々

色鉛筆画とその時かきたい事をかいていくよ

負の親子関係は連鎖しない

前回、自分の不幸を願う母親と縁を切って生きていくことを決めたという内容の記事を書きました。
mawaru-ume.hatenablog.jp

 自分の親がおかしいとわかった時に何が一番怖くなるかというと我が子への連鎖です。よく「親子関係は連鎖する」といいますよね。虐待を受けた子供が親になったときに自分の子供に同じ事をしてしまう、よく聞く話です(皆そうなるわけでは無いですが)。

 自分はそうならないと思って結婚したけれど出産予定日が近付くにつれて本当に大丈夫かな、私は母親になっていいのかな、と不安が募りました。

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 でもね、赤ちゃんの力ってすごいですね。赤ちゃんの顔を見たらそんな気持ちが吹っ飛んでしまいました。

 「産まれてきてくれてありがとう。」

 心から思えました。そう思えた事がとても嬉しかったです。

母の残像

 それでも母の影響はなかなか消えてくれませんでした。ふとした時に気付くんです。

 母もこんな言い方してたな。

 ぞっとしました。縁を切って物理的にも心理的にも距離を置いているはずなのに私の中に母がいるんです。やっぱり負の連鎖は解けないんじゃないか、私は母のようになってしまうんじゃないか、と絶望しました。どうしたらいいのかわからなくなった私は臨床心理士に相談することにしました。今までの経過を説明して2つの質問をしました。
 

質問1 縁を切るという選択は正しかったのか

その人は「こんな事は余り言わないんですが今のあなたには必要だと思うから言います。」と答えてくれました。「あなたのお母さんは普通の人と考え方が違うというか、ハッキリ言ってしまうとおかしい人なので距離をとった方がいいし関わらない方がいいと思います。」 

質問2 負の親子関係は連鎖するのか

「連鎖しません。」ハッキリと言われました。「何故ならあなたはお母さんがおかしいという事に気付けたからです。だから100パーセント大丈夫なんです。」

 今までの人生でこの問題に関して、ここまで肯定されたことが無かったので驚きました。決して誉められることではない親を捨てた選択も「それでいい」と言ってくれました。更に「あなたのお母さんはおかしい人だ」とまで断言してくれました。
 気が付いたら泣いていました。ずっと誰かに言ってほしかった言葉をその人が言ってくれたからだと思います。その日から私の中で何かが変わりました。

何故気付けたら大丈夫なのか

 専門家に「あなたは大丈夫」と言ってもらえた事は自信になりました。誰かが信じてくれるということは自分を強くしてくれます。

 その時から4年位経ちました。結果として連鎖はおきていません。母の残像はかなり薄くなって今にも消えそうです。私を苦しめることも無くなりました。
 臨床心理士さんの言った通りになったわけなのですが何故「気付けたから大丈夫」なんだろう、と疑問が湧いてきました。

 それで自分の経験も含めて答えを考えたのでそれを書いて終わりたいと思います。

「人間は心に思うことをコントロールすることは出来ない。何を思ったとしても自分を責める必要は無い。でも、自分の行動はコントロールすることが出来る。その先の行動については責任を取らなければならない。」

 これは精神科の看護実習へ言った時に看護師さんから言われた忘れられない言葉です。
 子供に腹が立った時、心の中には「むかつく」「引っぱたきたい」「怒鳴りたい」「でも可哀想」等色々な思いが湧いてくると思います。心に湧いてくる思いはコントロール出来ないんです。だからそれはしょうがないんです。「こんな事思って悪い母親だ」とか思わなくていいんです。
 大事なのは、その先にどうするかです。
 何かを行動する時は必ず脳から指令が出ます。自分の脳が許可を出さなければ何も出来ません。それがコントロール出来るという事です。
 私は20年間母に育てられたので母の影響があるのはしょうがない、瞬間的に母のイメージが浮かんでしまうのはしょうがない、と諦めました。
 でも母のしたようにするのか違う方法を選ぶのかは自分で選択することが出来ます。母と同じような行動をとる前に自分を止めることが出来ます。

 それが「あなたは気付けたから大丈夫。」の答えなのだと思います。長くなってしまいましたが読んでくださってありがとうございました。

 
 もし色鉛筆画に興味がある方がいましたら、こちらも見て頂けると嬉しいです。
mawaru-ume.hatenablog.jp